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産後うつ①

『産後うつ』


自分はならない、大丈夫。

そう思って出産するママがほとんどでしょう。


私もその一人。


私の場合、妊娠前に受講した産後ドゥーラの養成講座で産後うつについて学んでいました。

出産はもちろん大変だけど、それ以上に産後が大変だということを知り、自分が妊娠した時は産後の準備をしっかりしようと思っていました。準備をすれば大丈夫と思っていました。


そして実際に妊婦になり、出産が近づいてきた時、夫と産後について話し合いました。

・産後はホルモンのバランスが崩れるから、精神的に不安定になるかもしれないけど支えて欲しい

・愚痴を言ったりするかもしれないけど、どんな話でも聞いて欲しい

・オムツ替えなどできることはどんどんやって欲しい

・2人の子どもなのだから、一緒に子育てしていこう


その後、出産した私は実家で産後を過ごすことに。

実母や家族のサポートはあるものの、夜中の授乳は私しかできない・・・

2時間おきの授乳。

時には1時間・・・いや、15分おきなんてこともあり、私の睡眠時間はどんどんなくなっていきました。


おっぱいのあげ方が下手だから、おなかがいっぱいにならなくて起きちゃうのかな?

こんなに時間をかけてあげているのに、なんでうまくあげられないんだろう?


そのうち授乳がしんどくなり、深夜に1回だけミルクをあげることにしました。

そしたら飲む飲む!!しかもその後、ぐっすり寝てくれるのです。


やっと数時間の睡眠時間が確保できてホッとしたのに、なぜか涙が止まりません。

自分のおっぱいでは寝てくれなくて、ミルクだと寝てくれた・・・というのがなんだか悲しかったのです。

今なら「どちらでも寝てくれればいいじゃん」と思えるのですが、当時はそう思えなくて、上手くおっぱいをあげられない自分を責めていました。


それから深夜にミルクを1回与える生活が続きます。

ミルク以外の時はやはりすぐに起きてしまう息子。

授乳のたびに、悲しくてむなしくて声を殺して泣いていました。


子どもが欲しくて産んだのになんでこんなに悲しいの?・・・

まだ睡眠時間が不安定な月齢だから私ががんばってあげなくちゃいけないのに・・・

愛しい我が子との時間なのになんでこんなに苦しいの?・・・


息子と2人きりになる夜の時間が、とても怖くなりました。


そんな中、救いだったのは夫が私の気持ちにきちんと寄り添ってくれたこと。

実家の家族には「あまり寝られない」くらいしか話せなかったけど、夫には自分の正直な心境をすべて話しました。

一番身近な一番信頼できる人が私の今の心境を理解してくれていると思うだけで、辛く苦しい感情が少し楽になりました。





幸い、産後うつまではなっていなかったと思いますが、辛い心境を誰にも話せず、ずっと我慢していたら確実に”産後うつ”になっていたでしょう。


産後うつの怖いところは、自覚症状がないところです。

風邪をひいた時のように咳や鼻水が出て「あれ?風邪ひいたかな?」と思えればいいのですが、産後うつの場合、本人はほとんど気付きません。「自分、うつかも?」なんて思わないのです。


だからこそ、産前からパートナーやご家族と産後についてしっかり話し合い、準備をすることが大事だと思います。

ママは赤ちゃんとの生活で精一杯で、自分の変化に気付けません。

パートナーやご家族には赤ちゃんの様子だけでなく、ママの様子もしっかり見ていただき、少しでもおかしいな?と思うところがあればすぐに対処していただきたと思います。



妊婦の時はママを気遣ってくれるけど、赤ちゃんが産まれた途端、みんなの意識は赤ちゃんへいきます。

もちろんそうなるのは当たり前だし、大事なこと。

でも本当は、出産という命がけのことをやり遂げ、心身ともに疲れ切った状態にも関わらず、不眠不休の育児に奮闘するママたちに意識を向けることの方が大事なのかもしれません。





*****最終までお読みいただきありがとうございました(^_^)*****



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