産後うつ②
息子の夜間授乳も2~3回に落ち着いてきた生後4ヶ月頃。
自宅の新築工事に伴い、自宅完成までの間、夫の実家にお世話になることに。
なんとか引っ越しを終え、新しい環境での生活がスタートした矢先・・・
環境の変化のせいか息子の夜泣きがひどくなってしまいました。2時間おきに起きてしまい、そのたびに授乳。
時にはあやせばいいのかもしれませんが、飲めばとりあえず寝てくれるので、すぐにおっぱいをあげていました。
そのうちに私のおっぱいは枯れ果て、おっぱいは出ないし乳首は痛いし、そしてまた睡眠不足に・・・
それでもがんばって2時間おきの授乳を続けていました。
段々落ち着いていくかと思いきや、季節は夏になり寝苦しい季節に。
エアコンのない部屋だったので、暑さでまた息子が頻繁に起きるようになりました。
ある夜、いつものように授乳してやっと横になれると思ったらすぐに息子が泣き出しました。
その泣き声を聞いた瞬間、私の中でなにかがプツンと切れた感じがして、泣いている息子をどこかに投げてしまいたい!と瞬間的に思いました。そして溢れ出す涙・・・
その様子に気付いた夫が「オレがみるからちょっと休みな」と言ってくれました。
その言葉に素直に従い、少しの間横になりました。
気持ちが落ち着き、いつもの自分に戻れました。
「すぐにおっぱいあげちゃうからいけないのかなぁ・・・でもあげれば飲むから欲しいならあげたいな。夜間断乳って方法もあるけれど、この子が欲しがるなら私はあげたい。でも毎晩これじゃしんどいなぁ・・・」(この時生後10ヶ月くらい)
夫に気持ちを聞いてもらったら、少し気持ちが落ち着きました。
問題は解決されていないけど、”夫が理解してくれている”だけで気持ちが全然違いました。
今回も一番近くにいる夫がサポートしてくれたおかげで大事には至らなかったけれど、旦那さんの帰りが遅かったり、単身赴任で不在だったりしてずっと一人でがんばっているママだったら、本当に赤ちゃんを投げてしまってもおかしくないな・・・と思いました。
以前、ベテラン保育士さんが「私も産後に鬱っぽくなって、気付いたら赤ちゃんを階段の上から落とそうとしていたことあるよ。」と話してくださったことがあって、当時まだ独身だった私は「え!?こんなに子ども好きの人でもそんなことあるの!?」と耳を疑いましたが、自分も母になり産後の大変さを経験してみて、その時の保育士さんの気持ちをやっと理解することができました。
あの感覚はどう表現したらいいのでしょうね。。
自分なのだけれど自分でないような?
今すぐにでも赤ちゃんを投げてしまいたいけれど、それをしたらおしまい・・・とギリギリ理性がはたらいたような感じでした。
テレビで報道される母による乳児の虐待死事件も、報道される内容だけ聞くと「ひどいお母さんだな」と思ってしまいますが、そんなママたちの育児環境はシングルマザーだったり、ワンオペ(※)だったりすることが多いのも現状です。そしてママたちの本当の気持ちはほとんど報道されません。”ひどい母親”のレッテルを貼られておしまい。
※【ワンオペ】ワンオペレーションの略で、配偶者の単身赴任など、何らかの理由で1人で仕事、家事、育児の全てをこなさなければならない状態を指す言葉
してしまったことは許されることではないし、虐待を肯定するわけではありませんが、そうならざるを得なかったママたちのそれまでのがんばりや苦しみ、孤独感にみんなが寄り添わない限り、こういった事件は減らないのではないかと感じています。
私もあのままの状態が続いていたら、報道される側になっていたかもしれない・・・
人ごとではないなと思いました。
赤ちゃんを守るためにも、ママを守るためにも、やはりサポートは必須ですね。
家族のサポートが得られなければ、産後ドゥーラや産褥シッターなど訪問型のサポートサービスを依頼するのもひとつです。
それが難しければ、せめて日頃悩んでいることを誰かに相談してください。
できれば助産師さんや子育て支援員などの専門家がいいですが、家族や友人でもいいと思います。
自分の中にため込まないで、どんどん周りを頼って欲しいです。
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そんなわけで、どうしていいかわからなくなった私は助産師さんに相談することに・・・
次回のブログで書きますね!
*****最後までお読みいただきありがとうございました(^_^)*****
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