93歳祖母から学ぶ現代のありがたさ
93歳の祖母・くんちゃが、私が妊娠中にこんな話をしてくれました。
わしはおっぱいが出んくてなぁ。
姑に「あんたは子育てはしんくていいで、畑で働いておいな!」って言われて、すぐに働いとったもんで、赤ちゃんと添い寝したこともないんな。
わしも赤ちゃんとお昼寝してみたかったなぁ。
昭和28年頃の話です。
自分の赤ちゃんと添い寝できなかったなんて・・・耳を疑いました。
おっぱいだって、赤ちゃんに吸ってもらえば出たかもしれないのに・・・
産後すぐに仕事させられたら、そりゃおっぱいも出なくなるでしょ。。
女性・嫁の立場がまだまだ弱かった時代。
当時の女性たちはたくさん辛い思いをされたことでしょう。
今は自由な時代になりました。
なんでも自分たちで選択できます。
『女性の時代』と言われるくらい、女性が活躍し認められる時代になりました。
産後も「周りの人を頼って、ママはしっかり体を休めましょう」といたわってもらえます。
”赤ちゃんと添い寝”
こんな今では当たり前のことが、当たり前にできなかった時代を生きた祖母。
祖母の気持ちを想像すると涙が止まらなくなります。
祖母の話を聞いて、今の自由な時代に子どもを産めたことはありがたいことなんだ・・・と思いました。
(現代は現代なりの大変さもありますが・・・)
「それは辛かったなぁ。くんちゃ、よくがんばってきたなぁ。」
と祖母をいたわった後に、
「くんちゃ、今から息子と添い寝したって遅くないに♪」(息子・現在68歳・・・笑)
・・・なんて、冗談を言って涙をごまかしました。
そして、
「赤ちゃんが産まれたら一緒にお昼寝してやってな♪」
と約束しました。
数ヶ月後、その日がやってきました。
祖母と赤ちゃん、一緒にお昼寝の日(^_^)♪
ちょっと恥ずかしそうな祖母でしたが、優しい笑顔で息子と添い寝してくれました。
祖母と祖母の赤ちゃんとの時間は返ってこないけれど、せめて”赤ちゃんと添い寝する”という経験をしてもらいたかった。。
完全な私の自己満足ですが、実現して嬉しかったです。
祖母のおかげで、日常の何気ないことでも、それはとってもありがたいことなのだと気付かされました。
毎日息子に添い寝するたびに、そのありがたさをかみしめています。
くんちゃ、大切なことを教えてくれてありがとう!
大好きなくんちゃ、長生きしてな(^^)/☆
*****最後までお読みいただきありがとうございました(^_^)*****
Comments